【アドラー心理学入門講座③】アドラー哲学の目指す世界とは(嫌われる勇気)
【💡アドラー心理学入門講座③の内容整理】
・アドラー心理学が目指しているのは「共同体感覚」を手に入れる事。
・そこに至る過程で直面する課題が「ライフタスク」
・ライフタスクを決めるのは、自分の「ライフスタイル」
・共同体感覚に至るまでに直面する課題を解決するための道具となるのが「5つの理論」
(用語の意味整理)
①共同体感覚:自分が社会の中に調和して存在している事を感じられる感覚のこと。以下の要素で構成
- 所属感(ここにいてもいいんだ、という感覚)
- 貢献感(私は役に立てている、という感覚)
- 信頼感(私は無条件に周りを信じている、と言う感覚)
- 自己受容感(私はありのままに全てを受け入れている、という感覚)
②ライフタスク:人生の中で直面する様々な課題の総称。以下に分類可能。
- 仕事のタスク(生産活動についての課題)
- 交友のタスク(他者との付き合い方の課題)
- 愛のタスク(運命を共にする親密な関係での課題)
- セルフタスク(自分自身とどう向き合うかについての課題)
- スピリチュアルタスク(自分と世界との精神的な繋がりについての課題)
②ライフスタイル:その人特有の考え方・感じ方・行動基準といった人生への価値観。以下の要素で形成されるもの。
- 自己概念(自分とはこういう人間だという考え)
- 世界像(世界とはこういうものだというその人の考え)
- 自己理想(自分や世界はこうあるべきだというその人の考え)
参考文献:
岸見 一郎, 古賀 史健 (2013) 嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え ダイヤモンド社
アルフレッド アドラー(2012)個人心理学講義―生きることの科学 (アドラー・セレクション), 岸見 一郎訳 アルテ
アルフレッド アドラー(2016) 生きるために大切なこと 桜田 直美訳 方丈社
岸見 一郎(1999) アドラー心理学入門―よりよい人間関係のために ベストセラーズ
八巻秀(2015) アドラー心理学 人生を変える思考スイッチの切り替え方 ナツメ社
岩井 俊憲(2014)人生が大きく変わる アドラー心理学入門 かんき出版